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~馴れ初めを一つ~ Opaque emotion.

えっと…クラティナ高校生でクラさん画家さんのパロの…ディアさんのお話です
前回(もう4カ月前…だと?!)書いたとき。ダーリンからコメをいただいて…
あーうん、そうそう実は、セフィとディアはまさしくそういう出会い方をしてるわけで…でもダーリンの方が面白かったからダーリンの方を採用でw
今回はセフィディアですよ
どうやって出会ったの?っていうお話です
ちなみにちょっと続きます、たぶん次で終わる

書いてたら…すっごい長くなったから途中で切ったんですorz


注意事項
二次小説です
管理人の妄想と捏造が入り乱れています
皆様のイメージと180度違う場合があります
ゲーム本編の内容と一切関係ありません
クラティナで現パロです
だけど今回はセフィディア要素が強いですよ
大丈夫という方のみ追記からどうぞvvv







~馴れ初めを一つ~ Opaque emotion







相変わらず絵の具や顔料の香りが薄く広がる。彼の家全体がアトリエのようなもので、生活スペースとの仕切りはあるが…半分無いものだ。それでもきちんと片づけられているから何も問題は無い。(無さ過ぎて姉としてはちょっと寂しいというのは内緒。)
腕時計の針は10の所を指している。私は迷わず彼が使っている仕事部屋に向かう。カツンと普段は気を使う足音を隠さずに。進めば、進むほど画料の香りは増していく。それにとても安堵を感じた。自分の旦那のアトリエと何と無く似ているからだ。クラウドと彼は何処か似ているのだ。…絵の雰囲気も、描く内容は別でも何処か似たような雰囲気を醸し出している。クラの絵はあの人と出会う前と変わらない。二人が出会ったのは昔…ではあるがそんなに遠いものではない。(確かにクラウドはそれよりも前からあの人を憧れていたけれど)
昔を反芻しながら慣れたアトリエを進む、仕事部屋に行くには居間である部屋に入らなくてはいけない。此処が散らかっているという所をあまり見たことが無い。
壁に立てかけられた畳まれたイーゼルは整列しているかのように並べられている。キャンバスも、静物画や、デッサンに使われているモチーフも綺麗に棚に並べられている。
けれど今日は違っていて、
一枚の書き置きはそのまま。ザックスが書いたものだ。今日の夕飯は彼が作ったらしく…文面的に最近きちんと食べていなさそう。使ったであろうお皿がそのままで。それに絵の具を収納している棚が少し開いて、その隙間から乱れた箱と、雑作に入れられた絵の具が見えた。
仕事…かな?
たまにある。彼は仕事や、何か浮かぶとそれに集中してしまう。
奥の部屋に向かい扉を開ければ彼の姿が見えた。
「ディア…?おかえり」
「ただいま。今日は傘ありがとうね…お仕事?」
そう言うと彼は小さく微笑んで、すぐにキャンバスへと視線を戻した。今回は…仕事の絵では無い。彼は仕事、となると一段落しても纏う気は何処か張り詰めている。普段しない穏やか笑み。私や、ザックスと一緒の時は歳相応な表情を見せるけれど。彼の周りの画材道具は綺麗に箱へと仕舞われている。丁度、絵の方がひと段落したのだろう。
そっと近付いて見れば淡いピンクの花畑。何処の物だろう。それとも彼のインスピレーションなのか。クラウドもセフィも…どうして自分の中の世界を描けるのだろうか、鮮明に、艶やかに。それが羨ましくもある。
繊細で細かく描かれた草やその影に、儚げな桃色が揺れているような、澄んだ青空の下に咲いている。
綺麗…だ。心の底からそう思う。
そう思ったけれど、その風景は寂しくて、悲しくて、本当は其処に人物がいたのではないかと思った。本当はこの風景では無く、その誰かを描きたかったんじゃないのか。
女の子のような気がした。この桃色の花とおんなじで可憐な少女のような子のような気がする。辺りに散らばった画用紙。クラウドは一度別の適当な紙にデッサンしてから本番に移ることがあった。だからいくつもその紙があると最初はどんなものが描きたかったのかがすぐに解る。一枚手に取ると…それは風景では無かった。
女の子。
ラフの段階ですぐに諦めてしまったのか、「違う」と言ってるかのように輪郭の上を黒炭の乱雑な波の線が走っている。
本当は…この子が描きたかったの?

もう一度、花畑の絵を見る。私はこの空虚な絵を知っている。この寂しい感情を前にも感じ取った事がある。この悲しい色を見たことがある。そうして私は求められたんだ。
「…あ」と何処か間の抜けた声。綺麗な顔はキャンバスから此方に向いていた。見られたくない物を見られた子供のように焦った顔をしている。
「…これ」
くしゃくしゃになったラフでは無く、花の絵の方を指した。視線を反らして、ぽそ、と小さな声で「…失敗作…かな」と告げた彼は何処か恥ずかしそうだった。
「…綺麗なのに」
「……」
「…どうして?」
「本当は…其処に」
ゆっくりと指差したのはキャンバスの中央。
其処に…描きたかった子が居る。
彼の視線が絵の中央に注がれている。きっとその瞳の中には描きたかった人物が鮮明に浮かんでいるのだろう。絵を見つめるクラウドの視線はただただ残念そうだった。
「なあ…ディアは…どうしてモデルを引き受けたの?」
「どうしてだったかな」
「…」
「気紛れかな」
「…じゃあ…その…どうやってセフィロスは頼んできたの?」
「え…ああ…そうね…」













* * * * * *















春だった。高校1年生の。


道行く人や、傍の席に座っていた子はカッコイイとか、綺麗とか、キャーキャー騒いでいたけれど私は格別、興味は無かった。普通の女子高生の感覚と私はどうも違うらしい。別にそれは嫌では無かった。興味も無かったし。その所為で学校の、すぐさまクラスの中では浮いた存在になってしまっているけれど苦にはならない。(たまに変な言いがかりを付けられるけど売られたケンカは倍で返したいから負けたことは無い。)
その日も学校帰りで、一人でお気に入りのカフェで、大好きな紅茶とケーキを頼んで、天気の良い日はカフェテラスで飲みながら本を読んでいた。誰かと一緒に居るよりはそうしている方が好きだったから、学校が終わってからの私の習慣になっていた。シアトル式のカフェも好きだけど、あれは人間観察にしか向かない。
なるべく個人経営なカフェを選んでゆったりとした時間を過ごしたいのに…その日は少し違っていて、周りの空気が色めくのに気付いた。生憎中の方に背を向けていたから何が起こったのかは詳しくは解らない。傍にある中と外を繋ぐ入口から静かな足音が聞こえてくる。それと同時にカフェテラスの客達の空気も何処か落ち着かない。きっと足音の人物が原因なんだろう。徐々に足音が大きくなる。周囲の視線がこちらに注がれる。この視線が強くなって異変を感じて、顔を上げたその時、目の前に影が差した。冷たい物が含んだ翠と合う。
嗚呼…確かに綺麗な顔立ち。けれどそれ以上も、それ以下も、私の感情は動かない。一応此方に用事があるのかと思って、何か?と尋ねると彼は静かに微笑んだ。きっと女の子だったら眩暈を起こしてしまう程、綺麗に微笑むけれど…やっぱり私は興味が無い儘見つめるだけで彼の言葉を待った。



モデルをやらないか?



何かの冗談。
どんなに見た目が良くても自分にとっては知らない人。急に言われても了承はできないし、モデル…というガラでも無い。それに内容がはっきりとしないし。この人物が少し気に食わない。初対面の相手にはまず挨拶が先だ。きちんと挨拶が出来ない相手に向ける礼儀も、言葉も、笑顔も生憎私は持ち合わせていない。だから…私は…


「AVの勧誘だったらお断りだけど」
「違う!!」

勢いよく言われて少し驚いた。それに気付いてすまないと短く謝罪する彼。バツが悪そうに、不器用に、その曖昧な表情が弟に似ていた。少し高圧的で、完璧というものを隠さずにいた表情が崩れて、だから思わず笑ってしまった。それに彼は何度か瞬きをして、小さく微笑んだ。

嗚呼…本当は良い人なのかもしれない。纏う高貴な感じも嫌な物では無い気もした。…けれど。
「ごめんなさい。」
無理なものは無理。だってやっぱり私のガラでは無い。もっと綺麗な子を選べば良いのに。この人も私が良いだなんて思ってしまって不幸な人だ。
断ったにも関わらず、彼は一枚のメモを差し出した。
「…今、名刺は持っていないが」
名前と、電話番号と、メールのアドレス、アトリエの住所が書かれたメモ。
「…一応画家だ。興味が沸いたら…気まぐれでも良い…遊びに来てくれ。」
それだけ言って…メモを押しつけて彼はその場を離れた。彼を追うように視線が移り変わる。私もその中の一人で…彼が見えなくなるまで彼の背中を追っていた。
誰かを消えるまで見つめることなんて…今までで初めてだったかも知れない。

それが最初だった。最初の出会いだった。
この時私はメモを捨てるという選択だって出来た。
それが出来なかったのは…無意識に彼が興味の対象へと変っていたのかもしれない。
何故か大切に…大事な物だけが入ったポーチに綺麗に折りたたんで仕舞った。






* * * * * *







「て、いう感じ……参考になった?」
尋ねれば彼は酷く表情を歪めている。
まあ…無理も無いか。
「ディアの答えの方が…その」
だって仕方ないじゃん。本当にそう思ったんですもの。
話の後クラウドの表情は益々沈む。ごめんね、こんなお姉ちゃんで。でも…まあ…それよりも。
「何で?」
「え」
「何でそんな事訊くの?」
「…」
「モデルにしたい子でもいたの?」
数秒の後クラウドは躊躇うように、気まずそうに頷いた。頬が珍しく赤い。
嗚呼…これは…
「モデルじゃなくて、彼女にしたいんじゃないの?」
「ディア!!」
「ああ…ごめん、ごめん、両方か♪」
「~っ!!」
もう、知らない!!ディアなんか嫌いだ!!なんて叫ぶように言う。ごめんね、普段クラが顔を赤らめたり、ムキになったりするなんて珍しいから。
「本当に、ごめん」
「……別に」
「でも…そうだな」
セフィロスはあまり参考にならないと思う。普段がちょっと自信家だからストレートに言いに来たし。
「クラはそれを言う前に恋の方に気付いちゃったんだ♪」
「言うな!!」
どうやら、自覚させられるのが相当恥ずかしいようだ。また頬が赤い。肌が白い所為もあるけれど。
もう、寝る!!と半ば逃げるように弟は部屋から出てしまう。余程恥ずかしかったのかな?明日になったらもう一回ちゃんと謝ろう。ああなったあの子は…取りあえず一日待たないとまともに話を聞いてくれない。怒っているという問題では無く、恥ずかしさを誤魔化せないからだ。
今日は私も帰ろう。(セフィは…まだ起きているだろうし。)此処の掃除はクラが自分でちゃんとするか、ザックスが来てくれるはずだから大丈夫。
部屋を出ようとした時、床に落ちていたデッサンの一つが爪先に当たった。同じ女の子が描かれている。クラはちゃんと一度あった人を記憶している。そうして記憶だけで描ける。だから、この子の顔はこの絵の通りなのだと思う。小さな顔。緩やかな輪郭、優しげな大きな瞳。柔らかなウェーブを描く髪。この子はどんな子かしら?クラと同じ白い肌のような気がする。頬にはほんのりと温かい薄紅が乗っているに違いない。瞳の色は何色かしら?きっと優しさがふんだんに含んだ色なのだろう。
とても綺麗に描けているのに、このキャンバスに広がる花畑に描けば映えるのに。それが出来ないのは、彼は納得いかないのだろう。
―生の無いものを描いても、それはただ其処にある虚空を見つめる人形と同じ―
―人形を描きたいわけじゃない、骸を表したいわけじゃない―
―君が描きたい―

…あの人は強い視線で私を捉えて語った。


手に持っていた少女のデッサンを…あの時の、彼が書いたメモと同じように大切に鞄の中に仕舞った。









続きますよ
ちなみに最初はAVじゃなくてグラビアだったw
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