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Cloud you get me out of this cipher? 4

月曜から、昨日まで、博物館の館務実習でしたorz
怒涛の6日間!!
死ぬかと思った←
展示替えで体力使い、色んな人との交流で神経をすり減らして、受付実習が暇すぎて…もう!!
でも楽しかったですよv
ただ本当に疲れてたのか…昨日寝たの10時頃だったんですが、起きたの今日の15時とか!!←
どんだけ寝てるんだorz
なんか一日の大半を寝て過ごすと、本当気分が下がる><
無事に終わったのでね、ちょっとずつお話の方も進めたいな、と

注意事項
二次小説です
管理人の妄想と捏造が入り乱れています
皆様のイメージと180度違う場合があります
ゲーム本編の内容と一切関係ありません
セフィティナですよ
ティナin FF7CCの世界です
未消化です。

大丈夫だと、全てを受け入れられるという方のみどうぞ





彼女を見つめることが出来た。
無垢な色をした宝石のような瞳も見つめることが出来た。
彼女の名前を知ることが出来た。
その愛らしい名を囁くことが出来た。
彼女の声を聞くことが出来た。
彼女の擽るような、静かに微笑む声も聞くことが出来た。
拙くて、大人びて、可憐で。
彼女に触れることが出来た。
温かかった。柔らかかった。小さかった。愛しかった。
彼女が微笑んでくれた。
彼女が見つめてくれた。
そうして彼女と…約束を交わした。
それは、久しく感じた安堵であり、新しく芽生えた不安であり、違和感であり、兆しであり…虚空を埋める温もりだった。
何も残されていない自分にとって、大事だと思っていた思い出は灰色に焼かれ、慕う人々は塵の様に消え去った。何も残されていない自分にとって、彼女は
そして…
そして









Cloud you get me out of this cipher? 4
(私をゼロから救って)









ピー、と小さく短い拒否を示す電子音。
画面には該当なしの表示。
その結果に安堵する自分。
とても不思議だが、彼女がこの国の者でないことが、
彼女の名前が此処には存在しないことが、
心に安らぎを与えた。


























どうして
此処に来てしまったのだろう。
願っていたことだったのに
その願いを忘れてしまった。
ただ
脳裏に浮かぶは彼の顔。




「…」
壁に掛けられた時計は1の部分を指していた。空にはまだ太陽がその白い光を地上に贈っている時間帯。その恩恵を多いに受ける幸福な時。呆れて小さく溜息が自然と洩れた。昨日、今日と、体に蓄積した倦怠感が拭いきれない。沢山眠っているのに、それ以外の欲求は忘れてしまったかのように消え失せている。ただただ体が安息を求めている。
一つ溜息をついてベッドから離れようとした。けれど体は重たい感覚が残ったまま上手く動くことが出来ない。油断してしまえばこの心地の良い白いシーツの海に身を横たわらせて、深い眠りへと堕ちて、そうして為すがまま、だ。
眠たい、けれど流石に体の為にも何か食べておかないと…。れいぞうこ?にあの人が食べ物を入れておいたからと、家の中の構造を軽く説明してくれて、食べないと、と思ったのに私の体はそれでは無く休息を求めた。
瞼が重くて、体はぎこちない動きしか出来なくて、それに気付いた彼は小さく笑って、そしてまた寝室に私を促した。
寝ていなさい。辛かったら。無理をしてはいけない。大丈夫、休んでいなさい。
優しい声音は、旋律の色は乗せていないのに酷く心地良く、遠い昔母が口ずさんでいた子守唄に似ていた。
微睡みに堕ちる時蘇ったのはそれだった。私の海馬に過るもの、あの人の声に混じって翳めるものは麗しき母の切ない歌声。
彼の声は、母のような、父のような、子のような…そんな温もりと、どれとも定まること無い、言葉では表現できない感情。
彼が
優しくその手で撫でるから。
離れないでと祈りながら…眠ってしまった。

ねえ、貴方は大丈夫?無理していない?辛かったら無理しちゃだめだよ?
だって悲しいの。貴方を見ていると…悲しいの。


完全に眠りに誘われて堕ちる前にたどたどしくそう問えば、彼はなんとも曖昧な表情を浮かべていた。
もう一つ約束しよう?
それを伝える前に私の意識は下へ、下へと引き摺られて行った。
重たい体を叱咤して、のそりと起き上がる。まだ意識がはっきりとしてないかのように虚ろだった。それでも幾分か昨日や今朝よりは大分回復していた。
のそのそと歩いてあの人が案内してくれた道筋を思い出してリビングへと進んだ。
どの部屋も綺麗に整頓されている。無駄も隙も無くシンプルにまとめられたお部屋。それは、彼が何も執着しないように、何者にも囚われて仕舞わないように故意でしているような寂しさがあった。
ねえ…貴方は何から逃げているの?
何を恐れて、
何を見つめているの?

私に
それを救える術はある?


今 度 こ そ


私ね、一つだけ解ったの。どうして此処に来てしまったのか。
私は貴方に逢いたくて
貴方と一緒に居たくて。
貴方を…

「間違った選択だったら…いやだな」

吉祥か
厄災か

確信はあるようで…無い。
けれどその可能性は胸の中に留まり、私に命令する。本能が私の体を急かす。
私の意思が、そうさせる。























時計の針は正確に時を刻む。少しの狂いも無く。単調な針を刻む音を立てながら。時計を見遣れば丁度、長針が10の部分を指した所だった。短針は9に近い。
黒い小さなその機体を見つめた。もう今日で何度それに視線を遣っただろうか。生憎自分はこれの依存症では無い。普段は外套のポケットに収納して、呼び出された時か、呼び出す必要がある時だけしか出していない。女々しい自分が可笑しかった。彼女からの連絡を待っている。此方から掛けようか、冷静で居られないほど酷く迷っている。
今日は一日執務室で遠征やら、調査やらの報告書作成のみ。(それでも山のような数だった。)
いつもと変わらない。そこに戦闘の任務が入ったとて、何ら変わらず自分は淡々と与えられた仕事をこなすだけ。
ただ変ってしまったのは。
自分の傍には大切な人だけが欠落している。
親の顔も
故郷も
親のように接してくれた人も
親友二人も
俺は早々に無くてししまった。
この寂しさを
この諦念を
この不安を
誰か…。


そんな時に
彼女はやってきた。
不思議な少女。
まるで此方の気持ち全てを見透かしているような無垢な少女。
欲しい言葉を投げかけてくれる優しき少女。
美しい
儚い
ティナ。
前にも何処かで出会ったような懐かしい気持ちになる。
その華奢な体を見ていると、可憐な表情を眺めていると庇護欲を駆られて、そうして…。
無性にも彼女を求めている、これは何なのだろうか?この気持ちを何と言うのだろうか?
何故?
それは…
前にも
何度も悩んで…そうして

そ う し て

「…っ」
目の前が急に赤く染まる。驚き周囲を見渡してもそこは何時もと変らない執務室の風景であった。
夕暮れの赤では無かった。陽の恩恵は無く、ただどす黒くくすんだ色だった。
確かに今一瞬だけ、血の鉄錆の匂いが鼻を付くほど漂った。頬にだってその飛沫が掛りぬるりと滑った、生温かい感触を感じた。
リアルに、鮮明に、明確に。
目の前は返り血が此方に向かってくる時のように勢いよく赤に染まって、男の歪んだ唇が見えた。どんな顔をしていたかは解らない。酷く醜く喚いているように思えた。そうして、その隙間から……
紫の瞳が
此方を見つめていた。

一つ小さな溜息を落として、行き場の無い笑みだけを浮かべた。
呆れと、自嘲と、混乱。
白昼夢、と、疲れているだけと、決めつけるのは簡単だった。けれども俺は視線のあったその紫の色を知っている。美しいと思って、永遠であれと願って、その感情と一緒に大切に仕舞いこんだ大事なデータ。
あの子の、ティナの穢れを知らない花のような紫の蒼、黄昏、彼は誰れの色、穏やかな夜の水面。
くく、と喉を鳴らす笑みしか零れない。自分は相当あの少女を気に入ってしまったらしい。白昼夢にまで出てくるとは。それほどまでに俺はあの子に縋っている。子供のように、情けないくらい。

―やっと逢えたね―
―…私…此処に居るから。ちゃんと此処に居るから、約束…するから―
―ねえ、貴方は大丈夫?無理していない?辛かったら無理しちゃだめだよ?―
―だって悲しいの。貴方を見ていると…悲しいの―

―…約束…するから…また…逢えるから―

その約束は何時交わした物だ?
何処で交わした物だ?
誰と?
ティナと。
何時
何処で?
酷く悲しい時だった気がする。
酷く刹那的で
酷く一方的だったような気がする。
身勝手で
狡くて
愛しい。

かみ合わない記憶の誤差。確かにある筈なのに記憶の中には存在しない。
それが悔しかった。とても大事なことのようで。
不快感しか生まれない。
まるで自分だけが取り残されているようで。
今だってそうだ。皆俺からそうやって消えて行った。
ティナまで離れてしまったら。










「狂い死んでしまう」










そんな気がした。
冷静も呑み込んで、狂気の波が打ち寄せて、自我は崩壊する。
何故かそう思った。
一人の空間に、その結果の言葉は異様に響いた。まるでその言葉だけを切り取って声を張り上げて叫んだかのように。

そうすることが出来たらどれだけ楽だろうか。想像して見ればなんとも自分は滑稽だろうか。まざまざと無様な格好を描くことが出来る。

それほどまでに
悲しかった。
苦しかった。
切なかった。
見たくなかった。
失いたくなった。

目を閉じれば少女の柔らかな表情がリアルに浮かぶ。
出会って間もないのに
以前から、生まれるよりももっと前から
知っているような
一緒にいたような
この不思議な心地は何だろうか?

カチンと静かに音を立てて長針は丁度12を指した。





























酷く面倒な手段を取っている。徒歩よりは早くて、車や、交通機関に頼るよりは安全だが。
最近は良からぬ輩(その辺に潜伏している記者)が蔓延っている。自分の家や、部屋はまだ探られていないが、手掛かりを掴まれて、暴かれて、彼女の存在を知られてしまう事の方が嫌だった。
トン、と下りたって、また少し助走を付けてからビルから飛び、魔力を使って浮遊して、またビルや、建物へと降り立つ。それの繰り返し。
下の方から車の行きかう音がする。何となく人の声も混じっているような気がした。ノイズとなって耳に届く。嗚呼…煩わしい。見える事象も、聞こえる情報も、全て虚構であれば。
過ぎ去った、温かい思い出はもうすでに灰色へと色褪せた。
もうあの頃には戻れない。
戻りたい。それは不可能な事だから。
もう全ての物事など、俺には塵と同じにしか見えなかった。
けれども
どうして君はそんなに鮮明に、光りを伴って、俺の前に現れた?


街のチカチカと飾り立てた光はだんだんと疎らになり、街灯の橙の明りと、窓から零れる柔らかな光が多くなっていく。下から見える風景から、見慣れた家の形を見つけ、ゆっくりとその家の前に降り立つ。リビングや、彼女を寝かしつけた部屋の明りは付いていない。
眠っている?
それとも…もう此処には居ないのか?
そんな筈は…無い。あの少女が言い付けを破るような娘とは思えなかった。大丈夫と心の中で言い聞かせて鍵を開けて、入ってすぐにある明りのスイッチを押した。
明りの付いた廊下、最初に目に入ったのはすらりと伸びた白い足だった。膝を抱えながら、子供のように壁に靠れて座っている少女がいた。ゆっくりと上がる視線。自分の姿を確認すると、ふわりと花開く速度で微笑んだ。無性に少女が愛しく感じた。彼女の行動や、感情の移り変わり全てに鈴が鳴るように心が脈打った。何となく、少女と同じように座ると、くすと小さく笑う声が聞こえた。彼女は少し嬉しそうに顔を綻ばせた。顔色に疲れは見られない、きちんと休めたのだろうけれど…。
「ずっと此処にいたのか?」
「うん」
「明りを付けていれば良かったのに」
「どうすれば付くか解らなくて…ごめんなさい」
「いや…教えて無かったな…すまない」
「ううん」
「あと、遅くなってすまない」
「ううん…おかえりなさい」
「ただいま」
ただの帰宅の挨拶一つ。
それなのに、此処に彼女が居ると、彼女と言葉を交わすと胸の中心が仄かに暖かい。
「セフィロスさん」
「さん、は…いらない」
あ の 時 の 様 に
最 後 に
呼んでくれた時のように呼んで欲しい。
それは何時だった?
また…記憶の綻びに、少しの苛立ちを覚える。
「セフィロス」
彼女の声がその苛立ちを宥めて行く。
「あのね」
「?」
少女の大きな瞳は優しく細くなった。
笑顔はこちらが瞠る程穏やかで美しかった。

「私…此処に来た理由が解ったの」

その理由が怖かった。
その理由が彼女を消してしまいそうで。

「…私ね」
待って。
言ってはいけない。
後戻りが…出来なくなってしまう。
君まで居なくなってしまうと。

わ た し は 


「貴方に…逢いたかった。」
「貴方を、守りたかった。」
「貴方と一緒に居たかった。」
曖昧な理由だけれど。
「そんな気がしたの」

少女は酷く穏やかに微笑んでいる。儚さを残しながら、艶やかに微笑んでいる。
「ティナを見ていると」
「?」
「懐かしいと、感じる。」
「…」
「俺の前から…消えて欲しく無い、と嘆くんだ…心が」
「……私もだよ?」
「…ぇ」
「私の此処も…貴方の事を考えると涙を流す時の瞳みたいに…痛くて、熱くなる」
此処と、柔らかく弧を描いた胸の中心に手を置いて、その位置に彼女の視線は落ちた。
夕暮れ時の瞳は悲しんでいるようにも、考えているようにも、慈しんでいるようにも見えた。
「あのね…約束しよう?」
「?」
「貴方が苦しくて、悲しくて、どうしようも無い時…私は貴方の傍にいるね?貴方がどんなに私を邪魔だと思っても、私は必ず貴方の傍にいるから」
「ティ…ナ」
「約束…したい」
そっと触れてきた手は何とも暖かいものを自分のグローブ越しの手に与えた。
じっと彼女は何かを訴えるように見つめている。外して欲しいと言っているようだったから、グローブを外した。その外気に触れる手を彼女はまたそっと撫でた。形を確かめるように、冷たい皮膚をゆっくり温めるように何度も撫でた。
「約束だ」
「…うん」
「俺も…ティナと一緒にいる」
「うん」
 今 度 こ そ
 永 遠 に 紡 ぐ 契 り を
 君と
 (貴 女 と)

きゅ、と緩く繋がれた小さな手を離れないように自分はしっかりと握りしめた。









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