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Fatal sorrow:9

夏も終わりますね…
でも暑いのはまだまだ続くそうなので…まあホラーはまだまだ続けていられそう←
秋になっても、冬になってもきちんと書きますよ^^;
今回はクラウドのターンです。
大分前のことだから…もう一度クラウドのターンの部分を読み返してしまった(こら)
なんだか場面の展開が早くて読みにくいかもです。
そして何だかとっても長いです。
すみません、後日修正します。もう今日は…てか今週色んな事が有りすぎて…もう…うん本当泣きそうw

注意事項です
二次小説です
管理人の妄想と捏造が入り乱れています
皆様のイメージと180度違う場合があります
ゲーム本編の内容と一切関係ありません
クラティナで零パロです
他のゲームの設定がごそっと引用されてます

零はホラゲーで、他の作品と混ざっているのが嫌という方は気を付けてください
ホラーもそんなに興味ないと言う方も気を付けてください
気分を害されたとしても管理人は一切責任を背負うことはできません。


大丈夫という方のみ追記からどうぞvvv











Fatal sorrow:9












光が差し込む。俺の目覚めが近い。…俺は何度眠れば気が済むんだろうか。何度も倒れるなんて情けない。
薄らと洩れる光に目が痛くてゆっくりと瞼を上げた。視界いっぱいに入ってくるぼやけた視界は徐々にクリアになっていく。
クリアになった、そう思った。けれどその風景は何処かおかしかった。屋敷は夜のように暗かったのに、今は昼の穏やかな光が漏れている。けれど、それは偽物の光のようだった。自分は此処にいるけれど、此処にいない。色はあるけれど、それは本物の色では無く…何処か褪せているように見えた。此処はあの屋敷に違いないけれど…。どうしようか…どう進もうか。そう考えた瞬間体は勝手に動いてしまう。吃驚して静止しようとするも体はそれを無視して前へと進む。先ほど進んだ所は逆に体は道なりに廊下を進んでいく。気味が悪い。体を勝手に使われているようで。自分の意識下では求めていない動きをされている。けれど不思議なことに違和感や、心地の悪さは感じられない。どうなっているのだろう。今は考えても体を止める方法が見つからない。甘んじて受け入れるほかなさそうだった。体は廊下の奥へ、奥へと向かう。
一歩前へ踏み出す。そう思った足は動かず、驚いて転びそうになったのを必死で喰い止めた。いきなり体の呪縛が解かれた。何故…と思った。ふと前を見るといつの間にか女性が前を歩いている。
その動きはゆったりとして静かで優雅な所作なのに、彼女が漂わせる雰囲気は死んだ者のように暗かった。そっと後を追うと一番奥の部屋に入って行く。床の間の掛軸を捲り、その後ろにある扉をあけ、そうして奥へと進む。扉の前でぴたりと立ち止まった。扉を開けることもせず、彼女はただ黙ってその頑丈な扉を見つめていた。 だん!!と大きな音が響く、何事かと音のした方に反射的に視線が向いた。女性の手が、華奢な手のひらがぎゅっと力強く握り締められ、その強固な鉄の塊を思い切りたたきつけている。何度も、何度も。その腕が壊れるのではないかと思うほど。狂ったように。
鮮やかな金の髪を乱しながら。
誰も来ないのか?どうして誰も来ないのだろうか?
早く止めないと彼女の腕が壊れてしまう。止めようと前に進んだとき、ずるずると女性の体が床へと落ちた。細かく体は振るえ、抑えきれずに漏れた嗚咽が聞こえる。
ぱたぱたと…雫が零れ落ちた音が耳に届いた。
軽く鼻を啜ったかと思うと。彼女はすぐに立ち上がり、覚束ない足取りで奥の部屋の手前の部屋へと入り、進んでいく。放って置くことができなくて俺も彼女の後を追った。
待って、叫んでも、手を伸ばしても、彼女に追いつくことができなかった。
奥へ、奥へと進んでいく。さまざまな部屋の扉を通り過ぎ、色取り取りの花を咲かせた庭を過ぎ、そしてまた屋敷の中へ、また彼女はどの部屋にも入らずに奥へと向かった。奥の部屋へと到着すると彼女は少し躊躇いながら扉を開けた。

巫女装束が掛けられた部屋。その中で中央の何も掛けられていない衣文掛けの骨組みを撫でて、そしてまた嗚咽を漏らして泣き始めた。

「ごめん…なさい」
「ごめんなさい…二人とも」
「私の…所為で」
(俺の所為で)

嫌な記憶が忍び足で脳裏に影を指す。彼女の声がだんだんと俺の声に変換されそうになるのを必死に堪えた。
封じ込めた悲しい思い出が、俺を甚振り、嘲笑うかのようにじわり、じわりと蘇る。
幸か不幸か…俺の体は支配されていて、涙を流すことも、喚くことも出来ない、その場を離れることも、逃げることも、その場から逃れない…それはじわじわと俺を侵蝕する悲惨な過去にみすみす侵されるのを許してしまう。でも…涙は流せない。涙を流せば余計に悲しみに呑み込まれて…自分を見失ってしまう。かろうじて正気な意識で彼女を見つめた。
「…!!」
いつの間にか彼女は泣くのを止めて…此方をじっと見つめていた。景色は元の色に戻っている。部屋は暗く廃れた状態。人が居る気配は無く退廃した空気だけが充満している。その中に彼女はひっそりと咲く百合のような気高さを放ちながら俺を見つめている。
他に何も…無い。軽く周囲を見渡してから彼女を見つめ直した。すると、小さく寂しげな微笑を浮かべた。自分に酷く似た彼女はゆっくりと此方に向かってくる。
生きているものか
死んでいるものか
どちらにせよ、彼女は危険ではないと本能が知らせた。
白い指が頬に触れた。愛しそうに、悲しそうに。そっと壊れ物に触れるかのように。
「…これを」
「?」
懐から何かを取り出して、俺の方に差し出した、両手を出せばゆっくりとそれを手の上に置いた。赤い硝子細工の耳飾りと、彫金が施されたただの青い硝子玉、そして金の牡丹の鍵。
「…これは?」
「大切なもの」
「どうして?俺に…」
「私は…思念だから」
「ただの思い。」
「私の本体は別にある。私は一時の思いの存在。」
残留思念…と言った方が良いのだろうか?
「こっち」
「?」
「こっち」
その鍵は…別の部屋で必要になる。
「まってくれ…この屋敷では何が?どうやって此処から脱出出来るんだ?」
「…貴方は今の儘では此処から脱出出来ない。この屋敷の悲しみに魅入られて誘われて来てしまった、一度此処を訪れれば抜け出すことは不可能。こうなってしまったのは儀式の所為…ずっと…ずっと昔から行われてきた儀式。それの失敗によって…この屋敷の均衡は破れた。」
ううん…然るべき呪を受けたまで。
「呪い?」
「この屋敷ではずっとずっと昔は…人を…異人殺しをしていたの」
この儀式で行われるより以前、醜悪な理由で行ってきた。
「因果だ。」
その代償を払うべく…儀式を行う必要があった。
歩きながら彼女は語る。ポツリ、ポツリと。
一旦部屋を出て、小さな木戸を開き奥へと進む。錠前があったがすでに誰かが開けたようだ其処は長い渡り廊下へと続く扉だった。道なりに進む、途中で巫女装束の霊や、白装束の男の霊が出たが、彼女が触れるとそいつらは何故か弾き飛ばされていく。そうして何とか無事に突き当りまで達して二手に道が分かれていた。彼女は迷わず左の方を選び、奥の部屋へと入っていく。

「けれどね…きっと定まっていたの…いつかこうなる日が来ることは。」
「悲しみなんて…付きまとってくるものなの。執着してしまうものなの。死んでいようが、生きていようが。」
強さの問題。
どちらが強いか、呑まれるか、呑み込むか、受け入れるか、それだけ。
けれどね…辛いの…解き放たれたいと、願っているけれど。
私は…なんとかしたい。

先ほどの奥の部屋と同じような部屋だった。広さも、掛けてある着物も、巫女装束も。壁に掛けられた仮面を彼女が取ると、カチンと施錠が解けたような音がした。
「此処」
指指す方向に四角い痕がある。それを引くと更に部屋がある。屈めば何とか通れる大きさ。彼女の後に続いて入ると少し埃臭いが、屋敷とは違う点に気付いた。重たい雰囲気は無く、気が楽だ。
「清浄なの…此処は」
「どうして?」
問うと彼女の視線は一点に注がれた。中央に置かれた大きな厨子。この中のものがそうさせているのだろうか。
「あの中のものを出して、あれがあれば…あの小さな扉の先に行けるから。」
「あ…うん」
「私は…もう…此処で消える…けど」
「え」
彼女の姿がぼんやりと霞む。チリチリと砂嵐が覆うように。
「この屋敷で見える者に惑わされないで」
「?」
「この屋敷は死者に…逢いたいものに遭える場所」
「されど…それは…犠牲を生むための…罠だから」
「罠?」
「お願い…決して悲しまないで…貴方が…貴方でなくなってしまうから」
この負の連鎖を断ち切って。
「その中の物は…いずれ最後に使うもの。それにきっとその途中でも役に立つはずだから。」
小さく微笑んで…彼女の姿は足の先から消えて行く。
「待ってくれ!!君は?」
「私は…クラウディア…」
「…俺は…クラウド…クラウド・ストライフ」
「…そう……そうなの…ふふ」
「?」
「ううん…なんでも無い。あのね…例え見えなくても大切な人はずっと傍にいる。」
「逢えると良いね。」
大切な人たちに。

消えるその最後、彼女は寂しそうに微笑んだ。最後の言葉は、まるで自分の願いを託したかのようだった。もしかして…アンタも逢いたい人たちが居たんじゃないか?
良いのか?俺にそんな大事な役を押しつけて?
本当は色々言いたいけれど、聞きたいこともあったけれど、良いよ。アンタの頼みなら聞いてやっても。顔が似ている所為か他人のようには思えないし、それに文句は直接、本体に言えば良い。(亡骸だったら手厚く葬ってあげるから。)
アンタの頼みを…それにはまず。
厨子の中を開けると更に箱が入っている。厨子の中…と言ったら仏像だとか、本尊とかそういうものを想像していたが…、何となくそう言ったものではなさそうだと思った。箱には鍵がかかっている。錠前には金の牡丹の模様が刻まれている。鍵の模様と同じ。クラウディアから貰った鍵を差し込み、捻ると鍵は解かれて中を開く事が出来た。
「…剣?」
中には大きな剣が収まっている。鞘に収まった刃は重厚で。抜いてみると年月が経っている筈なのに鋭い光を宿している。ガードの部分は豪奢な彫金が施されている。握ってみると、手にしっかりと馴染む。見た目とは違って軽い方…かもしれない。ただ…このまま待っているにも不便だ。何か無いかと箱の中を覗くと器具が入っている事に気付く。背に背負えるようになっているバンドを見つけ、それをすぐに装着して、剣を嵌めた。これなら何とか持っていけそうだ。
箱の中にもう一つ…和綴じの本が入っている。
『起縁剣魂鎮』
「…えっと」
「……!」
そうか…この国昔は…横書きは逆に書いていたんだよな…紛らわしい。
「鎮魂の剣…?」
この剣の事だろうか?縁起…だから由縁やらなんやらのことだろうけど。取りあえず手にとって読んでみることにした。


鎮魂ノ剣
陽祭ヲ行フ際必要トスル剣。此ノ剣デ巫女ノ体ヲ貫キ深キ寝目ヘト導ク。
此ノ剣ハ、儀式ガ行ワレル年マデ別棟東殿ノ厨子ニ保管シ、清廉ナ儘ニ保ツ事。
剣ハ魂ヲ鎮メル事ガ出来ル。其レハ衆生ノ悲シミ、苦シミ、マタ報ワレヌ魂ヲ平常ヘト導ク神器デアル。
刃ノ穴ノ部分ニ、蒼ノ鎮メ石ヲ嵌メル事。マタ儀式ノ時ハ終始嵌メテ、儀式ノ後、巫女ノ骸ノ掌ニ握ラセル事。ソウシテ鎮メ石ヲ新シイ物ヲ作ラセル事。

次のページには鎮め石の絵があった。それはさっきクラウディアから渡された硝子玉と同じもの。恐る恐る石を刃の穴の部分に宛てるとすんなり入り、しっかりと嵌り込んでいる。
これで良いのだろうか?まあ…これで幽霊を何とか出来なくても逃げてその場を乗り切るくらいは出来る筈…でも…その石や剣よりも…。


「…貫く」
確かに…この魑魅魍魎が蔓延る屋敷では役に立つ代物ではあるが、若干物騒な言葉を見つけて体が硬直する。儀式…とは、この国の“お盆”や、何かしらの祭り、や、祭壇にお供え物を…、みたいな物を想像していたが、どうやら違うらしい。
「殺すのか?」
“いずれ最後に使うもの”
それはやはり、そういう意味なのだろう。


あ の コ を

視界に映った刃は冷たく鈍く光、蒼の石は無機質に輝いた。
とっくに死者となっている巫女にそんな事が出来るのだろうか?
でも…そもそもどうして彼女はそうなってしまったのだ。
彼女はその儀式によって怨霊と化したのだろうか?
“呪い”
そうクラウディアは言っていた。
失敗した、とも言っていた。

気になる事が多すぎて、剣を手に入れば、あの、ティナに似た巫女が出現した所は通れると言っていたが…またあの書庫にでも立ち寄ろうと思った。この屋敷で何があったのか?異人殺しと何の関係があるのか、それによって何が起こったのか?それが儀式と関係あるのか、儀式の内容、詳細。少しでも良い、何でも良い、切欠となる事なら何だって。
とにかく今は前に進もう。もう後戻りは出来ない。大丈夫、俺は此処から抜け出せる。
思考を前向きな方に転換させた。暗くて廃れたいかにも出ますといった雰囲気を醸し出している屋敷ではそうして無いとやっていけないと…学習した。俺を惑わす幻が出てきてしまうから。それは…本当に辛くてどうしようも無いものだから。今の内に気持ちを切り替えていないと、もっと深みに嵌ってしまいそうだった。
剣のあった部屋から出ると重々しい空気に眩暈を覚える。…出来ることならさっきの部屋にずっと居たいものだ。けれども俺は頼まれてしまった。自分に良く似た、自分よりも寂しげな人に。
部屋を出て、先ほどの廊下へ繋がる扉を開けた瞬間だった。見慣れた金の髪が目の端に映り、捉えるとそれは鮮明な形となって現れる。見間違える事など無い。それは紛れも無く自分の恋人。少し不安げな表情で奥へと進む彼女と知らない銀の髪の男。危害を加えるような様子は無くて、二人とも何かを探し、調べながら先へと進む。俺はティナの名前を呼んだが二人には聞こえていないようだった。追いかけるとそのうち姿は薄らいで消えてしまった。幻?それにしては親友の霊(?)が出た時よりも意味のある動きをしていた。彼女が言っていた罠とは別の原因のような。二人の声も、姿も、動きも、影も、きちんとはっきりしていた。もしかして、彼女は此処に居るのでは、期待と不安が入り混じる可能性。そうだとすれば、早くケリを付けなければ、早く彼女と合流する方法を見つけなくては。
兎に角あの広間へ、そしてあの書庫へ、逸る気持ちも抑えきれず俺の足は躊躇いも無く前へと進む。不意に空気が重たくなったのに気がつく、それが逃れられない物だ勘づき小さく舌を打つと、その音を同時にそれは姿を現した。巫女装束のこの世の者では無い亡者。
少し後ろに引いて間合いを取る。じりじりと近づく相手を睨みつけ、背の剣の柄を握った。それに亡者は気付くと、躊躇うように後ずさる。どうやら…これが怖いらしい。彼女の言う事は本当のようだ。剣を抜いて、その刃を揮う。風圧だけでもその身に堪えるらしく、ひっ、と小さく悲鳴を上げる、怯んだ隙に半透明な体に大刃を突き立てる。嵌めた蒼の石はぼう、と仄かに輝いた瞬間、人と同じような悲鳴を上げて、ゆらゆらと陽炎のように曖昧に揺れて霧散する亡者。
確かにこれは役に立つ。剣の力に関心しつつ、先へと進む。



そのあと何度か別の巫女の霊や、白装束の男に出くわし襲われたが、剣で払う事が出来た、息を切らしつつやっと別棟を抜け出し母屋?へ辿りついた。長い廊下の向こうに元の広間がある。けれど…俺は奥の部屋が気になった。クラウディアが泣いていた場所。鉄の扉の向こう側の牢。あそこには誰が幽閉されていたのだろうか?彼女の大切な人だろうか?
何かに導かれるようにその足は奥へと向かう。
この先に…
何があった?
俺は彼女のお願いを叶わなければいけないのに。
寄り道する時間は…無い。けれど…
気になる。
重たい鉄の扉を開いた瞬間、目の前に恋人の姿が飛び込んでくる。
ティナ!!
その華奢な体を抱きとめようとした瞬間だった。
するりと俺の体を抜けていって…そうして、別の衝撃を体全体で受けた。
ティナの体は確かにすり抜けてしまったのに。俺はそのあと何かに真正面からぶつかった。
「…っ…は?」
「え?…!?」
衝突の衝撃で揺れる頭で何とか冷静に考え結論に辿りついた時、向かいの方で俺と同じように驚きで小さく洩れる声を捉えた。はっとしてその方向を見遣った時、彼女の瑠璃の瞳では無く、翠の蛍石色の瞳がこちらを見つめていた。





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